Classici giapponesi con furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(二)
佐々木 味津三
Leggi 右門捕物帖(二) (うもんとりものちょう) di 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 221.941 caratteri · 435 schermate
きこうとしたのを、
「それだッ、それだッ。いま出るかいま出るかと、そいつを待っていたんですよ!」
わがてがらの吹聴どきはここぞとばかり、やにわと横からことばを奪って、しゃきり出たのはだれならぬ伝六です。
「ようよう、これであっしの鼻も高くなるというもんだ。いまかいまかと、ずいぶんしびれをきらしましたよ。ところで、ひとつ、肝心のその話にうつるまえに、ぜひにだんなにお目にかけたい珍品があるんだがね。というともってえつけるようだが、こいつがたいそうもなくだいじな品なんだからね。そのおつもりで、よっく見ておくんなせえよ! な! ほら! こういう書きつけなんだがね」
とつぜん妙なことをいいながら、うやうやしく懐中から取り出してみせたのは、次のように書かれた一封でした。
「酒肴料 松平伊豆守家」
「いきなり変なものを出したが、これはなんのお守り札かい」
「ところが、このお守り札が、なんともかとも、うれしくなるほどいわくがあるんだから、たまらねえじゃござんせんか。先ほどからたびたび申しましたように、とかく芸は細かくなくちゃいけねえと思ってね、じつあ今までとらの子のようにかわいがって懐中していたんだが、ときにだんなは、ゆうべ、上さまが、お将軍さまが、松平のお殿さまのお下屋敷へもみじ見物にお成りあそばさったことをご存じでしょ