Classici giapponesi con furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(二)
佐々木 味津三
Leggi 右門捕物帖(二) (うもんとりものちょう) di 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 221.941 caratteri · 435 schermate
「こりゃだんな、どうもキ印のようでござんすぜ」
そろそろとお株を始めた様子でしたが、しかし右門は黙ってまずそれなる少年の人相風体を一見いたしました。見ると、これがどうもいよいよ奇態で、年のころはいかさま十五、六のようでしたが、いぶかしいのはその風体でした。顔から首が一帯の濃いおしろいで、着付けはけばけばしい大模様の振りそでの上に、うがっているはかまなるものがまた、どうしたことかまっかです。
「ほほうのう、ちっとこりゃ変わり種かもしれねえな」
つぶやきながら、じろじろと見ながめていた様子でしたが、やがてずばりと名人の断定するがごときことばが放たれました。
「そなた、どこぞの小屋掛けしばいに出ている役者だな」
ところが、少年は何をそんなに憤慨しているのか、わけもなく癇癪筋をふくらませて、おそろしくいけぞんざいな痛罵を右門に浴びせかけました。
「めくら役人めが、なにょぬかしゃがるかい! 役者だろうとなんだろうと、大きなお世話だ。こうなりゃもうじたばたしねえから、さ、殺せ! さ、殺しゃがれッ」
いう少年も少年でしたが、聞いていった右門もまた右門でした。
「そうか、じゃ、望みどおり殺してやるが、おれの殺し方は、ちっと冷たいぜ」