Classici giapponesi con furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(四)
佐々木 味津三
Leggi 右門捕物帖(四) (うもんとりものちょう) di 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 167.105 caratteri · 337 schermate
力なげにがっくりとうなだれて、引く足も重そうに、とぼとぼと出ていきました。
じっとそれを見ていたのが右門です。同役残らずがもう席を立ってしまったのに、ぽつねんとただひとり吟味席の片すみに居残って、あごをさすりさすり見送っていたが、なに思ったか、とつぜんつかつかとお白州へ飛び降りて、足もとの小じゃりを拾いとったかと思うと、
「えッ!」
突き刺すような気合いの声といっしょに、お駒のうしろ影めざしてぱっと投げつけました。――せつな、身に武道の心得ある者でなければできるわざではない。血も熱も冷えきってしまった人のように、よろよろと歩いていたお駒が、一瞬にさっと身をかわして、きっとなりながらふりかえると、
「おいたはおよしなさいませ……」
涼しい声で嫣然と笑いながら、またゆっくりとうなだれて、とぼとぼと表へ消えました。
「とんだ食わせものだ。またちっと忙しくなりやがったな。――おうい、あにい! 伝六」
「ここにあり」
「見たか」
「まさに拝見いたしましたね。いい形でしたよ。つかつかと飛び降りる、さっと石を拾う、えッ、パッと投げて、大みえきってぴたりと決まった型は、まずこのところ日本一、葉村家かむっつり屋といったところだ。