Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
うもんとりものちょう
右門捕物帖(四)
佐々木 味津三
Leggi 右門捕物帖(四) (うもんとりものちょう) di 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 167.105 caratteri · 337 schermate
ます」
こんな怪事はまたとない。犬の血、ねこの血、人の血、なんの血であるにしろ、替えれば替える一方から知らぬまに降っているとは、いかにも不思議です。念のために、名人は、軸のうえ、天井、左右のぬり壁、軸の下、残るくまなく手燭をさしつけて見しらべました。しかし、軸の外には血らしいものの飛沫一滴見えないのです。
「さあ、いけねえ。左甚五郎の彫った竜は夜な夜な水を吹いたという話だが、狩野のほうにだって、三人や五人、左甚五郎がいねえともかぎらねえんだ。ひょっとすると、こいつが血を吹く絵というやつにちげえねえですぜ。え、ちょいと、違いますかい」
「黙ってろ。うるさいやつだ。へらず口をたたくひまがあったら、こっちへ灯を出しな」
さっそくに横から始めかけた伝六をしかりとばして、自身も手燭をかざしながら廊下へ出ると、へやの位置、出窓、内窓、間取りのぐあい、四方八方へ目を光らせました。
二階はこのへやと、次の間を入れてふた間きりです。そのふた間の前に、ずっと広い廊下があって、廊下の外はあまり広くない内庭でした。その庭をはさんで、脈べや、治療べや、薬べやなぞが別棟になっているらしく、あかりを出してすかしてみると、庭木はあるが高いのはない。