Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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よしわらしんわ

吉原新話

泉 鏡花

Leggi 吉原新話 (よしわらしんわ) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 37.157 caratteri · 75 schermate

Aozora Bunko

)

(いいえ、別に……)

(御無理をなすっちゃ不可ません。何だかお顔の色が悪い。)

(そうですかね。)とお蘭さんが、片頬を殺ぐように手を当てる。

(ねえ、貴方、お話しましょう。)

(でも……)

(ですがね、)

とちらちらと目くばせが閃めく、――言おうか、言うまいかッて素振だろう。

聞かずにはおかれない。

(何です、何です、)

と肩を真中へ挟むようにして、私が寄る、と何か内証の事とでも思ったろう、ぼけていても、そこは育ちだ。お組が、あの娘に目で知らせて、二人とも半分閉めた障子の蔭へ。ト長火鉢のさしの向いに、結綿と円髷が、ぽっと映って、火箸が、よろよろとして、鉄瓶がぽっかり大きい。

お種さんが小さな声で、

(今、二階からいらっしゃりがけに、物干の処で、)

とすこし身を窘めて、一層低く、

(何か御覧なさりはしませんか。)

私は悚然とした。」

十九

「が、わざと自若として、

(何を、どんなものです。)って聞返したけれど、……今の一言で大抵分った、婆々が居た、と言うんだろう。」

「可厭、」と梅次は色を変えた。

「大丈夫、まあ、お聞き、……というものは――内にお婆さんは居ませんか――ッて先刻お三輪に聞いたから。