Classici giapponesi con furigana
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よしわらしんわ
吉原新話
泉 鏡花
Leggi 吉原新話 (よしわらしんわ) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 37.157 caratteri · 75 schermate
いえね、そんな汚い服装じゃありません。茶がかった鼠色の、何ですか無地もので、皺のないのを着てでした。
けれども、顔で覗いてその土間へお入んさすった時は、背後向きでね、草履でしょう、穿物を脱いだのを、突然懐中へお入れなさるから、もし、ッて留めたんですが、聞かぬ振で、そして何です、そのまんま後びっしゃりに、ずるッかずるッかそこを通って、)
と言われた時は、揃って畳の膝を摺らした。
(この階子段の下から、向直ってのっそりのっそり、何だか不躾らしい、きっと田舎のお婆さんだろうと思いました。いけ強情な、意地の悪い、高慢なねえ、その癖しょなしょなして、どうでしょう、可恐い裾長で、……地へ引摺るんでございましょうよ。
裾端折を、ぐるりと揚げて、ちょいと帯の処へ挟んだんですがねえ、何ですか、大きな尻尾を捲いたような、変な、それは様子なんです。……
おや、無面目だよ、人の内へ、穿物を懐へ入れて、裾端折のまんま、まあ、随分なのが御連中の中に、とそう思っていたんですがね、へい、まぐれものなんでございますかい。)
わなわな震えて聞いていたっけ、堪らなくなった、と見えてお三輪は私に縋り着いた。