Classici giapponesi con furigana
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よしだしょういん
吉田松陰
徳富 蘇峰
Leggi 吉田松陰 (よしだしょういん) di 徳富 蘇峰 (とくとみそほう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 135.622 caratteri · 269 schermate
第十二 幕政の変局
その下田条約を拒絶すべしといい、米魯修交を断るべしといいしが如きも、ただこれ敵愾的精神を発揮するの方便にして、その言う所、鎖国家の口吻に類するが如き事あるも、彼が本心に非ざるや明かなり。もしそれ尊王の大義に至っては、兼て封建の秩序、学問、風習の素養を享けたるもの、乍ち国家統一、国体保維、国威顕彰の大機に遭遇し、これより聯誘激発し来るものにして、彼の眼中には、尊国、尊王二致無かりしなり。而してこの尊国尊王の大義行う能わざるがために、討幕の先登者となりしなり。
第十二 幕政の変局
家貧うして良妻を懐い、時艱にして良相を懐う。徳川末世の晁錯たる水野越前守は、廃蟄後、未だ十箇月ならざるに、再び起って加判列の上席に坐しぬ。これ何故ぞ、外交の迫圧、余儀なくも幕閣をして、ここに至らしめたるのみ。曰く、和蘭国王は、軍艦を艤して、開国和親の忠告書を齎らしたる特命使節を派遣すべし、曰く、英仏交も琉球に迫り、交易を促がす。誰れかこの際において、身を抽んで、その措置に任ずるものぞ。敵も味方も、目指すものは、ただ水野あるのみ。
手負うたる猪は、さらに幾倍の速力を以て、突進直前す。