Classici giapponesi con furigana
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よしだしょういん
吉田松陰
徳富 蘇峰
Leggi 吉田松陰 (よしだしょういん) di 徳富 蘇峰 (とくとみそほう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 135.622 caratteri · 269 schermate
三人(久坂実甫、久保清太、入江杉蔵)暢夫と謀り十年ばかりも名望を養えと申置き候」。彼が言う所、何ぞそれ雍容悠長なる。彼は実にこの三人の一人たる入江杉蔵に向って脱走を勧め、佳賊となるべしとまで勧めたりしに非ずや、彼は嘗て久坂に序を贈りて、鄭延平の挙を慕うの意を寓したるに非ずや。彼れ而して今に至って、十年苦学の要を説く、そもそも何ぞや。独り新見聞のためのみならず、惟うに獄中の静想は、彼をしてかくの如く清心遠識ならしめたるか。
彼は十月七日その父兄に書を贈り、「孰れ日月未だ地に墜ちず候えば、膝下に侍し天下の奇談申上げ候日これ有るべし」といえり。而してその八日高杉に書を与えて、「橋本と頼は幕に憚りて斬ったも尤もなれども、飯泉喜内を斬ったは無益の殺生、それはとまれ喜内を斬るほどでは、回も斬られずとも遠島は免れずと覚悟致し候」と言い贈れり。而して彼は未だ充分自ら死の運命に支配せられたるを知らざりしなり。
然れども十月十六日に至り、鞠問全く畢り、奉行は彼を流罪に当るものとなし、案を具えてこれを老中に致す。大老井伊直弼、「流」字を鈎して「死」字と作す。彼もまたこれを漏れ聞き、遂に十月二十日永訣の書を作り、これをその父兄に与えたり。