Classici giapponesi con furigana
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よしだしょういん
吉田松陰
徳富 蘇峰
Leggi 吉田松陰 (よしだしょういん) di 徳富 蘇峰 (とくとみそほう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 135.622 caratteri · 269 schermate
彼のあるいは世を慨き、時を詈り、危言激語して死に就く者の如き、壮は則ち壮なりといえども、なおこれ一点狂激の行あるを免れず。むしろ若かんや、自ら平生の学問浅薄なるを言い、以てその限りなき懊悔を包むに限り無き慰安を以てす。その従容自若たる、正にこれ哲人の心地、観てここに到れば、吾人は松陰が多くの弱点と欠所とを有するに係らず、ただ愛すべく、敬すべく、慕うべく、仰ぐべく、真個の殉国殉道の達人たるに愧じざるを想見せずんばあらず。鳥の将に死せんとする、その鳴くや哀し、人の将に死せんとする、その言や善し。彼はいよいよ死の旦夕に迫りたるを知り、十月二十五日より『留魂録』一巻を作り、二十六日黄昏に至って稿を畢う。その中に言えること有り、
七月九日に至りては略一死を期す、その後九月五日、十月五日吟味の寛容なるに欺かれまた必生を期す、またすこぶる慶幸の心あり。十六日の口書、三奉行の権詐、吾を死地に措かんとするを知り、因ってさらに生を幸うの心なし、これまた平生学問の得か然るなり。
彼は実に生を愛まざりしに非ず、欲せざりしに非ず、彼は惰夫が事に迫りて自ら縊るるが如き者に非ず、狂漢が物に激して自ら腹を劈くが如きに非ず、彼は固より生を愛し死を避けんと欲したるに相違なし。