Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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よしだしょういん

吉田松陰

徳富 蘇峰

Leggi 吉田松陰 (よしだしょういん) di 徳富 蘇峰 (とくとみそほう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 135.622 caratteri · 269 schermate

Aozora Bunko

帰来急に『六国史』を取ってこれを読み、古の聖君英主海外蛮夷を懾服したるの雄略を観て、慨然として曰く、「吾今にして皇国の皇国たる所以を知れり」と。もしそれ彼の蜻州の頭尾を蹈破して、天下を狭しとするの雄心を生じたるが如きは、活ける学問の学問たる所以と知らずや。

かくの如く旅行は、彼の活ける学問たりき。然れども彼は亡邸のために、籍を削られ、禄を奪われ、家に屏居せしめられたり。彼が行路はここに蹉跌したりき。

これを要するに彼はその眼中、既に地方的固着心あらざりき。彼は長州藩士として天下に立たず、日本人士として天下に立てり。彼は実に天下の士を以て自ら任ぜしなり。その亡邸の挙たる、禄を世にし、籍を世にする封建時代においては、実に非常の事といわざるを得ず。然るにこれを捨てて、毫も意に関せざるが如きは何ぞや。果してこれを捨つる程の非常なる道理ありしか。否。彼はただ友人と発程の日を約束し、その期に違わんことを恐れて、かくの如き無遠慮の事を為したるなり。発程の期日を延期したりとて、何程の事か有る。この極めて軽小なる事を以て、この極めて重大なるものと易う、顧うに彼の眼中において果して自ら安んずる所あるか。