Classici giapponesi con furigana
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めいくんただゆき
名君忠之
夢野 久作
Leggi 名君忠之 (めいくんただゆき) di 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 15.683 caratteri · 32 schermate
「イヨイヨ面白いでは御座らぬか。この頃のように泰平が続いては自然お納戸の算盤が立ち兼ねて参りまする。ドサクサ紛れに今二三十万石、どこからか切取らねばこのお城の馬糧に足らぬ。手柄があっても加増も出来ぬとあれば、当藩士の意気組は腐るばっかり。武芸出精の張合が御座らぬ。主君の御癇癖も昂まるばっかり……取潰し結構。弓矢出入り尚更結構……塙代与九郎を槍玉に挙げて、薩州のオロシャ交易を発き立てたなら、関ヶ原以来睨まれている島津の百万石じゃ。九州一円が引っくり返るような騒動になろうやら知れぬ。そうなったら島津の取潰し役は差詰め肥後で、肥後の後詰は筑前じゃ。主君の御本心もそこに存する事必定じゃ。どっちに転んでも損は無い。……この老人の算盤は、文禄、慶長の生残りでな。チィット手荒いかも知れぬが……ハッハッ……」
尾藤内記は苦り切って差しうつむいた。独り言のように溜息まじりにつぶやいた。
「それが左様参れば面白いがのう。ここに一つ、面白うない事が御座るて……」
「フーム。塙代与九郎奴は大目付殿の御縁辺でも御座りまするかの……言葉が過ぎたら御免下されいじゃが」
「イヤイヤ。