Classici giapponesi con furigana
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りんしょくしんのやど
吝嗇神の宿
Leggi 吝嗇神の宿 (りんしょくしんのやど) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 8082 caratteri · 17 schermate
天下ただ一人の男とたのむ亭主が両手をついてシドロモドロであるから、かくもウチの人をたぶらかす化け狸め、もうカンベンならねえと、便所の手ヌグイをもちだすや、リュックのうしろへまわり、それにもたれてウツラ/\のシシド君のクビへ便所の手ヌグイをまきつけて、
「この野郎、ナマイキな。ウチの人に手をつかせやがって、挨拶一ツしねえか。それほどお前が偉いかよ。偉いか、偉くないか、オレが正体見とどけてやる。さア、どうだ」
片ヒジでシシド君のクビを起し、ゆっくり手ヌグイをまきつける。シシド君、されるままに逆らいもしない。もっとも、オタツが何をするか。オタツ以外の人には見当がつかなくなったのである。
「エイッ!」
手ヌグイをまくと、オタツはいきなり力いっぱい首をしめた。
「ギャッ!」
という奇声を発して、ただの一シメによってシシド君はもろくものびてしまった。いささかも劇的なところがない。蛙がワナにしめられて、のびたようなものであった。
おどろいたのは、ドロボー君。一気に酔いもさめ果てて、
「オタツ、お前、殺したじゃないか」
「死んだって、かまうもんかね」
「待てッたら」
「ナニ。