Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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わし

和紙

東野辺 薫

Leggi 和紙 (わし) di 東野辺 薫 (とうのべかおる) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 35.557 caratteri · 70 schermate

Aozora Bunko

軍需紙か、そんな心配をするには及ばない、もう大体はきまったはずだし、残った分はほかに適当に分配して、ちゃんとさしつかえのないようにするからと、無論これは組合長の責任だった。

「やっぱりはァ、おらのようなおなごのものでは駄目ですべか。」

「お母ァがか。」

そうか、なるほどそんな気でいるのかと、やや呆れ気味ではあったが、それよりも気の毒さが先に立って、さすがに真向から叩きは出来なかった。

「駄目ってこともねえが……そらァこっちのお母ァの半紙なんど、相当なもんだってのは俺も知ってるが……。」

そう言われてみても、惣次郎に代って時折漉いたことのある程度の自分に、検査の通れる軍需紙などがこなせるはずはないので、実はわかり切っているのだった。お父ささえ生きていてくれたらと、これがまた意気地なくこみ上げて来ようとするのを、おときは肚に力を入れて振り払った。

夜、よしを前に友太は帳面を持ち出して来て、食費三六五・六一、住居費四〇・一五、被服費一八〇・八一、公課一〇・四〇と、一々前年度のものを検討しては留守中の生活の指図をした。さしあたってはそろそろはじまる野良の仕事の配りから、それと睨み合わせての蚕の掃き立てのこともあった。