Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

うたのたてやましんじゅういっきょく

唄立山心中一曲

泉 鏡花

Leggi 唄立山心中一曲 (うたのたてやましんじゅういっきょく) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 30.835 caratteri · 61 schermate

Aozora Bunko

凄いように美しゅうがした。」

と鋳掛屋は、肩を軟に、胸を低うして、更めて私たち二人を視たが、

「で、山路へ掛る、狼温泉の出口を通るんでございますが、場所はソレ件の盆地だ。私が飲んでいました有合御肴というお極りの一膳めしの前なんざ、小さな原場ぐらい小広うございますのに――それでも左右へ並ばないで、前後になって、すっと連立って通ります。

前へ立ったのは、蓑を着て、竹の子笠を冠っていました。……端折った片褄の友染が、藁の裙に優しくこぼれる、稲束の根に嫁菜が咲いたといった形。ふっさりとした銀杏返が耳許へばらりと乱れて、道具は少し大きゅうがすが、背がすらりとしているから、その眉毛の濃いのも、よく釣合って、抜けるほど色が白い、ちと大柄ではありますが、いかにも体つきの嫋娜な婦で、

(今晩は。)

と、通掛りに、めし屋へ声を掛けて行きました。が、※と燃えてる松明の火で、おくれ毛へ、こう、雪の散るのが、白い、その頬を殺ぐようで、鮮麗に見えて、いたいたしい。

いたいたしいと言えば、それがね、素足に上草履。あの、旅店で廊下を穿かせる赤い端緒の立ったやつで――しっとりとちと沈んだくらい落着いた婦なんだが、実際その、心も空になるほど気の揉めるわけがあって――思い掛けず降出した雪に、足駄でなし、草鞋でなし、中ぶらりに右のつッかけ穿で、スト