Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
よんじゅうはちにんめ
四十八人目
森田 草平
Leggi 四十八人目 (よんじゅうはちにんめ) di 森田 草平 (もりたそうへい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 56.183 caratteri · 112 schermate
彼としては太夫の前へ出て、自分で報告するさえ面晴れであるのに、こんな言葉まで懸けられようとは、ゆめにも思い設けなかったのである。
彼はそれから次の間へ下って、同宿の諸士といっしょに夕飯の御馳走になった上、後から来た横川と連れだって、上々の首尾でその宿を辞した。
で、二人並んで歩きながら、小平太は相手から話しかけられても、すぐには返辞をしないほど、深く考えこんでしまった。第一には、自分の小さな手柄が太夫に認められたのも嬉しかった。が、そればかりではなかった。太夫に認められたことによって、ともすれば動揺しやすい自分の心が、何かこう支柱でもかわれたように、しゃんとしてきた。それが彼には何よりも嬉しかったのだ。
「そうだ、ああ言ってもらえば、俺にも死ねる、立派に死んでみせられる!」と、彼は何度も心のうちで繰返した。
横川は横川で、延びに延びた討入の日取りがいよいよ決定したというので、妙に昂奮して、うきうきしていた。で、何かと小平太に話しかけるのだが相手は上の空で、いっこう手応えがない。
「おい水原、最前から貴公は何を考えているんだ?」と、勘平はたまりかねて相手の肩を叩いた。