Classici giapponesi con furigana
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そうせきしとわたし
回想 子規・漱石
高浜 虚子
Leggi 回想 子規・漱石 (そうせきしとわたし) di 高浜 虚子 (たかはまきょし) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 115.187 caratteri · 231 schermate
「リョウマチのようだ。」と居士は言った。けれどもそれはリョウマチではなかった。居士を病床に釘附けにして死に至るまで叫喚大叫喚せしめた脊髄腰炎はこの時既にその症状を現わし来つつあったのであった。
居士が根岸の住みなれた庵に病躯を横たえてから一月ばかり後のことであった。余に来てくれという一枚の葉書が来た。
早速余は出掛けて行くと、少し話したいことがあるが、うちよりは他の方がよかろうと言って居士は例のヘルメットを被って表に出た。余はそのあとに跟いて行った。頗る不機嫌な顔をした居士は黙々として先に立って行った。腰の痛みはあまりいい方でなかったのでその歩きぶりは気の毒にも苦しそうであった。余は大方の意味を了解していたのでやはり黙りこくってあとについて行った。稲は刈り取られた寒い田甫を見遥るかす道灌山の婆の茶店に腰を下ろした時、居士は、
「お菓子をおくれ。」と言った。茶店の婆さんは大豆を飴で固めたような駄菓子を一山持って来た。居士は、
「おたべや。」と言ってそれを余に勧めて自分も一つ口に入れた。居士は非常に興奮しているようであったが余はどういうものだか極めて冷かに落着いて来た。