Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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こくさいさつじんだんのほうかい

国際殺人団の崩壊

海野 十三

Leggi 国際殺人団の崩壊 (こくさいさつじんだんのほうかい) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 15.767 caratteri · 31 schermate

Aozora Bunko

2

うちの娘の真弓のお守をしている位が精一杯じゃて」

松ヶ谷学士は、複雑な感情をジッと堪えていた。

2

ちょうど其の時間に、椋島技師は陸軍大臣の官邸で、剣山陸軍大臣と向い合って、低声で密談中であった。椋島技師は、緊張にこまかくふるえながら、普段から真白い顔色を、一層蒼白くさせて、大臣の一言一句に聞き入っていた。

「事態は、想像以上に容易ならんのです」と大臣は、寝不足らしい血走った眼を大きく見開いて云った。「彼等国際殺人団の一味徒党というのは、どの位、我国の政治界、経済界、科学界に潜行しているのか、さっぱりわからないのですが、その組織たるや、実に巧妙な方法で、一人の団員は、自分に指令を持って来る一人の人間と、自分が指命を伝達すべき二人の人間と、この三人しか知らないというのです。兎に角、最近四回に亘る科学者虐殺事件は、あきらかに、この国際殺人団が活躍をはじめたものと考えてすこしも疑う余地がありません。これから先に、この災害が、どの位拡ってゆくのか考えただけでも恐ろしいことです。彼等は、巧妙なる組織と、豊富なる情報と、莫大なる資金と、しかもあくまで優秀なる頭脳と知識とを擁して立っているのですから、これは容易なことではうち破れません。