Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

とさのくにばしら

土佐の国柱

山本 周五郎

Leggi 土佐の国柱 (とさのくにばしら) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 17.375 caratteri · 35 schermate

Aozora Bunko

六

「それを訊いてはならぬと申付けてあるぞ」

「……はい、承って居ります」

金右衛門は温和しく低頭はしたが、

「……承っては居りますが、今日まで仰せのままに、私が調べましたところでは高閑さまの為され方はまるで……」

「金右衛門、それ以上申してはならぬ」

小弥太が鋭く制止したときである。

「……ああ危い!」

というけたたましい叫声が聞えて来た。

六

声は隣屋敷の庭である。

小弥太はまるで待受けていたもののように、即座に庭へとび下りて、境の生垣の際へ走せつけた。

松林の中で、きらりと白刃が光った。

高閑斧兵衛と、老家扶の茂右衛門とが揉み合っている側に、一人の少女が端然と坐っているのが見えた。

――小百合という、斧兵衛の一人娘である。

斧兵衛は娘を斬ろうとするらしい。

「放せ、茂右衛門、放さぬか!」

「お待ち下さい。……御短慮でござります。お嬢さま早く、逃げて……」

「おのれ、放せというに!」

大剣を持った手で、烈しく茂右衛門を突き退けたとき、……生垣を乗り越えて小弥太が大股に走せつけ、

「御老職、お鎮まり下さい」

と立ち塞がった。

「……池藤か」

「御折檻も程があります。先ずお待ち下さい」