Classici giapponesi con furigana
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もぐら
土竜
佐左木 俊郎
Leggi 土竜 (もぐら) di 佐左木 俊郎 (ささきとしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 9991 caratteri · 21 schermate
」
彼は微笑みながら言った。そして、「全く、光を求めたもぐらもちだったんだ。」と心の中に呟いた。
併し梅三爺には、竜雄が百姓をしたがっていると言うこと以外に、なんのことか判然とは解らなかった。
「百姓もこれ、やって見れば、別して宜いもんでもがいんね。朝から晩まで、真黒になって稼いで!」
「僕には、それがいいんですよ。なんの心配もなく、真黒になって働いて、第一暢気だからね。」
「そうでがすかね。あんまり暢気でもがいんがな。まあ、やって見さいん。」
「百姓の生活が暢気でねえなんて……。僕は、考えただけでも愉快ですけれどね。」
こう言って、竜雄は微笑みながら梅三爺の顔を見た。
三
太陽はいつか西に傾いていた。この季節特有の薄靄にかげろわれて、熟れたトマトのように赤かった。そして、彼方此方に散在する雑木の森は、夕靄の中に黝んでいた。萌黄おどしの樅の嫩葉が殊に目立った。緑のスロープも、高地になるに随って明るく、陰影が一刷毛に撫で下ろされた。蘆の叢の多い下の沢では、葦切りが喧しく啼いていた。
「父! 俺、家さ行ぐでは。お飯炊く時分だからは……」
父親の傍で、黙って聞いていたヨーギは、急に起ち上がった。