Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
ちじょう
地上
島田 清次郎
Leggi 地上 (ちじょう) di 島田 清次郎 (しまだせいじろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 175.250 caratteri · 350 schermate
いつも桜色の生き生きした血色をして、黒い瞳はやさしい感情にうるみ、ほっそりした肉付と清らかな衣服は貴族的な気品を生ぜしめている。その上品な清純な美しさは自分なぞとても比べ物にならないと平一郎は考えた。しかし、と平一郎は考え直さずにはいられなかった。自分は浅黒い引き緊った顔、濃い秀でた眉毛、引き緊まった唇、鋭くて輝いた眼、男らしい鼻――もし和歌子が男らしいということを価値標準に置けば、深井よりも自分の方が上であろう。彼はまた学校における自分の位置と深井とを比較した。深井は決して学問の出来る方でなかった。席順も下の方であった。しかるに、と彼は考えた。自分は勉強の点数では級で三番だが、級長をつとめているし、運動もかなりやっている。その点は単に美少年が特徴の深井に負けはしないと。
「和歌子さんは己のものだ! どうしたって己のものだ! 自分と和歌子さんとは、そんな今日や昨日のことではないのだ!」
彼はむく/\と湧き立ち燃え上がる烈しい情熱に顫えずにいられなかった。しかしその熱情を、その初恋の熱情を、(お前は家もない、父もない、貧乏人の孤児でないか)という意識がじっと抑えるようにおおい被さって来た。