Classici giapponesi con furigana
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ちちゅうま
地中魔
海野 十三
Leggi 地中魔 (ちちゅうま) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 24.599 caratteri · 50 schermate
――しかし一向に、「岩」にも出会わなければ、その子分手下にもぶつからない。
「ねえ大江山さん」と大辻が後から声をあげた。「岩の奴は、あの大金を持って、外国へずらかったんじゃありませんか。それとも私達に恐をなしたのか、さっぱりチュウとも鳴きませんぜ」
大辻老は、岩を鼠かなんかと間違えていた。一行の気がすこしゆるみかけた。丁度そのときだった。
どどーン、ぐわーン。いきなり恐しい物音が、後の方にした。ハッと思う間もなく、恐しい風が一同の横面をいやというほど殴った。「さあ引返せッ」と隊長が呶鳴った。すわ何事が起ったのだろう。
生埋の一行
「うわーッ、たいへんだッ」
「どうしたどうした」
「今通った道が崩れて、帰れなくなった」
「なに帰れない」大辻老の顔色は紙のようにあせた。「帰れないとたいへんだ。早く掘って穴をあけといて下さい」
しかし隊長は一向号令を下さない。さすがは捜査課長だ。這いつくばって崩れた土の臭を熱心に嗅いでいるのだ。
「おお、ダイナマイトの小型のを仕掛けた者がいる。油断をするなッ」
「大丈夫です。大丈夫です」と一同。
「ダッ、ダイナマイトですって」大辻老は気が変になった鶏のように、一人でバタバタ跳ねかえっている。