Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ちちゅうま

地中魔

海野 十三

Leggi 地中魔 (ちちゅうま) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 24.599 caratteri · 50 schermate

Aozora Bunko

「崩れた箇所はあのままにしておいて、一同前進!」隊長は勇ましい号令を下した。

だッだッだッと、一行は小さく固まって、懐中電灯をたよりに、低い泥の天井の下をドンドン前進した。

「左、左、左へ曲れ」

「オヤ道が行きどまりだ。おかしいぞ」

「うん、これは一杯食ったかな――集れッ」

と隊長の号令だ。

「番号」

一チ、二イ、三ン……。

「オヤ一名足りないぞ。誰がいなくなったのだッ」

確かに一名足りない。どこへ消えたというのだろう。その足りない男については、誰もかもどこの誰だかハッキリ知らなかった。一同は心臓をギュッと握られたように、無気味さに慄えあがった。

岩のいた証拠

「オイ大辻君。君の大事にしている足型は、こういうときに使わなくちゃ、使うときがないよ。ちょいと貸したまえ」

「イヤイヤイヤイヤ」と大辻は仰山にその手を払いのけた。「探すのは、わしに委せなさい。貸すくらいなら、壊した方がましだ」

「そんな意地の悪いことをいわないで……」

「どいたどいた、わしが探す。ホラ皆さん、足を出して……」

「失敬なことをいうな」

そんなにまで騒いだが、一名欠けた残の十名の中には岩は絶対にいないことが解った。