Classici giapponesi con furigana
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ちていせんしゃのかいじん
地底戦車の怪人
海野 十三
Leggi 地底戦車の怪人 (ちていせんしゃのかいじん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 55.000 caratteri · 111 schermate
それから、われわれは……」
「おーい、ボートはこっちだ。無名突撃隊! 早く、こっちへ来い!」
中尉の言葉は途中で切られた。
隊員は、傾いた甲板をすべりながら、われがちに、ボートの方へ走っていった。
「おちつけ! そのうちに、救助隊が、きっとやってくるぞ!」
吹雪の中に、中尉の声は、ともすれば、うち消された。
そのうちに、不幸な事がおこった。
それは、とつぜん、船内から爆発が起ったことであった。ボイラーの中に冷い海水がとびこんだため、爆発が起ったらしい。
船は、どーんと、はげしくゆれながら、そのたびに傾斜度が加わった。
ピート一等兵は、パイ軍曹とともに、最後に部屋をでた。彼等二人は、一度部屋を出かけたが、外は吹雪と知って、直ちに引きかえして、防寒服を出しにかかったのであった。日頃の訓練が、この非常時に、役に立ったのであった。
「パイ軍曹どの。なかなか壮観でありますな」
「なにィ、おい、お前は、くそおちつきに、おちついているじゃないか。われわれは、ここで死ぬかもしれないんだぞ」
「一度死ねば、二度と死にませんよ。ゆるゆるとこの千載一遇の壮観を見物しておくのですな」