Classici giapponesi con furigana
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ちていせんしゃのかいじん
地底戦車の怪人
海野 十三
Leggi 地底戦車の怪人 (ちていせんしゃのかいじん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 55.000 caratteri · 111 schermate
力くらべならば、彼はすこぶる自信があった。
「おい、ピート一等兵。早く、力を貸せ。その幽霊の足を、横に払え!」
だが、ピート一等兵は、蛇ににらまれた蛙のように、すくんでしまっている。
「ぐ、軍曹どの。じ、自分は、もういけません。……」
「こら、上官を見殺しにする気か。よおしこの機銃を、こっちへうばいとったら、第一番にこの幽霊をたおし、その次には、き、貴様の胸もとに、銃弾で貴様の頭文字をかいてやるぞ! うーん」
パイ軍曹は、顔をまっ赤にして、うんうん呻りながら、機銃をうばいとろうと一生けんめいである。
ところが、黄いろい幽霊はさっきから、一語も発しない。そしてパイ軍曹をしかりつけるまでもなく、軍曹のしたいままに、放ってあるのだ。一挺の機関銃は、二人の手につかまれたまま、じっとうごかない。
「こら、幽霊。そこをはなせ。はなさないと、き、貴様を……」
「ほッほッほッほッ。パイ軍曹、君の腕の力は、たったそれだけか」
「な、なにを。うーん」
じつは、パイ軍曹は、さっきからまるで万力にはさんだようにうごかない機銃について、少々こまっていたところであった。
「さあ、パイ軍曹。