Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
ちきゅうようさい
地球要塞
海野 十三
Leggi 地球要塞 (ちきゅうようさい) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 71.834 caratteri · 144 schermate
私の胸は、早鉦のように鳴りだした。
「オルガ姫。一体これは、どういうわけだろうね」
私は、思わず、こんなことを口走った。
オルガ姫は、それに応えなかった。オルガ姫は人造人間だから、わけのわからぬことをたずねても、だめである。人間ならば、意見をいうであろうが、彼女には、それができない。
「弱ったなあ、どうすればいいのだ」
私は、潜水艇の中で、われるような頭を抱えて、呻吟した。
いい考えが浮かばない。不安の影が、ますます濃く、そして大きく拡がっていくのであった。祖国日本が、そのままそっくり、天外にとび去ったのではないかと、妙な錯覚を起したくらいであった。
三十分ばかり、私は、地獄の釜の中で茹でられているような苦しみを経験した。が、その後になって、多少気分がおちついてきたように思った。私はようやく考える力を取戻したのだった。
「そうだ。そのへんに、どこか上陸のできる場所があるはずだ。そこを探して、上へあがってみよう」
私は、オルガ姫に、新しい命令を出した。
「オルガ姫、上陸地点を探して、艇をそこへつけたまえ」
「はい」
艇のエンジンが、再び活溌にうごきだした。姫は、巧みに舵器をあやつって、上陸地点を探しはじめた。