Classici giapponesi con furigana
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ちじくさくせん
地軸作戦
海野 十三
Leggi 地軸作戦 (ちじくさくせん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 9005 caratteri · 18 schermate
それに違いない。それ故、ろくろく口もきかないのだ」
ネルスキーは、ついに勘忍袋の緒を切らしたという風に、あくどい罵言をはきはじめた。それでも金博士は、やはり西瓜の種を喰うことだけに口をうごかして、ネルスキーのためには応えない。が、今度だけは博士の眼がぎょろりと光ったのは、多少ともネルスキーの言葉が博士の皮膚の下まで刺したものらしい。
「そうじゃないかね金博士。お前さんは、この広い世界に只一人しかいないオールマイティーの科学者だということであるが、へん、オールマイティーが聞いてあきれるよ。ダイヤのクイーンか、クラブのジャックぐらいのところだろう。ねえ、そうじゃないか。わが聯邦が今死守しているシベリア地方から、あの呪わしい雪と氷とを奪い去るくらいのことが、お前さんに出来ないのかね。シベリアの各港を不凍港にして貰いたいというのだ。シベリアに棲むのに、毛皮の外套なんか用なしにして呉れというのだ。ペチカも不要、犬橇なんかおかしくて誰が使うかという風に笑い話の出来るようにして貰いたいのだ。いや、もう何もいうまい。われわれが抱いていた夢はすべて消えた。科学の魔王金博士が健在なる間は、われわれの望みはきっと実現されるものと思っていたが、そもそもそれが思い違いだった。