Classici giapponesi con furigana
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こうふ
坑夫
Leggi 坑夫 (こうふ) di Natsume Sōseki (夏目 漱石) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 141.690 caratteri · 283 schermate
すると
「君、揚饅頭がよっぽど好きと見えるね」
と今度は云った。饅頭にも寄り切りで、一昨日揚げた砂だらけの蠅だらけの饅頭が好きな訳はない。と云って現に三皿まで代えて食うものを嫌だとは無論云われない。だから今度も黙っていた。そこへ茶店の神さんが突然口を出した。――
「うちの御饅は名代の御饅だから、みんなが旨がって食べるだよ」
神さんの言葉を聞いた時自分は何だか馬鹿にされてるような気がした。そこでますます黙ってしまった。黙って聞いてると、
「旨い事この上なしだ」
とどてらが云ってる。本当なんだか御世辞なんだかちょっと見当がつかなかった。とにかく饅頭はどうでも構わないから、肝心の労働問題を聞糾して見ようと思って、
「先刻の御話ですがね。実は僕もいろいろの事情があって、働いて飯を食わなくっちゃならない身分なんですが、いったいどんな事をやるんですか」
とこっちから口を切って見た。どてらは正面の菓子台を眺めていたが、この時急に顔だけ自分の方へ向けて
「君、儲かるんだぜ。嘘じゃない、本当に儲かる話なんだから是非やりたまえ」
と、またぞろ自分を君呼わりにして、しきりに儲けさせたがっている。