Classici giapponesi con furigana
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とうじょうのきじゅつし
塔上の奇術師/鉄人Q
江戸川 乱歩
Leggi 塔上の奇術師/鉄人Q (とうじょうのきじゅつし) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 151.766 caratteri · 303 schermate
」
「なぜ、それを早くいわないのだ。いったい、なにがあったのだ。」
「金庫をあけてごらんなさい。わかりますよ。」
一郎さんが、にくにくしげにいうのです。
淡谷さんは、それを聞くと、なにかしらギョッとしました。大いそぎで金庫の前にいき、ダイヤルを回して、そのとびらをひらきました。ひらいたかとおもうと、
「アッ、ない。宝石ばこがなくなっているッ。」
と叫んで、その場にたちすくんでしまいました。
その声に、小林少年も一郎青年も立ちあがりましたが、だれも、ものをいうものがありません。部屋の中は、しいんとしずまりかえってしまいました。
しばらくしてから、淡谷さんが、一郎青年をにらみつけて、どなりつけました。
「おまえ、それをなぜいわなかったのだ。四十面相がはいってきて、宝石ばこを持っていくのを、だまって見ていたのかッ。」
一郎青年は、にやにや笑いました。
「ピストルをつきつけられたので、どうすることもできなかったのです。それに、あいつは金庫の暗号も知っていました。」
「あいつとはだれのことだ。」
「むろん、怪人四十面相です。こうもりのようなやつでしたよ。」
一郎青年は、ぬけぬけとうそをいっています。