Classici giapponesi con furigana
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とうじょうのきじゅつし
塔上の奇術師/鉄人Q
江戸川 乱歩
Leggi 塔上の奇術師/鉄人Q (とうじょうのきじゅつし) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 151.766 caratteri · 303 schermate
屋上の怪人
といったかとおもうと、四十面相は、パッと窓のところへとんでいって、手ばやくガラス戸をひらき、まっ暗な庭へとびだしてしまいました。
しかしその庭には、刑事たちが、見はりをしているはずです。いや、もっと恐ろしい敵が、待ちかまえているかもしれません。
四十面相は、どうしてそれをきりぬけるつもりなのでしょう。
屋上の怪人
にせの一郎青年が、逃げだしたのを見ると、小林少年は、パッと窓ぎわへかけつけました。そしてポケットから、探偵の七つ道具の一つである、よびこの笛をとりだすと、ぴりぴりぴり……と、ふきならしました。庭にいる刑事たちに、四十面相が逃げたことを知らせるためです。
まっ暗なひろい庭を、あちこちと回り歩いて警戒にあたっていた三人の刑事は、この、よびこの音をきくと、みんな、窓ぎわへ集まってきました。
「四十面相は一郎さんに化けていたんです。宝石ばこをぬすみました。そして、いま、この窓から逃げだしたのです。まだそのへんにいるはずです。つかまえてください。」
小林少年が叫びますと、刑事たちは顔を見あわせて、
「へんだなあ。ぼくたちは三方からかけつけてきたんだから、ここから逃げたら、だれかにぶっつかっているはずですよ。