Classici giapponesi con furigana
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つぼ
壺
山本 周五郎
Leggi 壺 (つぼ) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 16.624 caratteri · 34 schermate
三
ようにみえますわ」そう云ってお島はうまく洒落でもしたつもりか、手の甲で口を押えながらきゃらきゃらと笑った。
三
さすがに南国である、晴れた日が二日つづくと、野山の雪はあとかたもなく消えて、風のない暖かな小春日がおとずれた。けれども木村外記はやっぱり本宮詣でにゆくようすがなく、いちど海を見にでかけたほかは、たいてい部屋にいて、なにか書きものをしたり、のんびりといかにも気楽そうに日をあびて過した。……すると或る日、珍しく隣りの部屋へ三人づれの武士の客がはいった、外記はべつに気にもとめなかったが、どうかしたはずみに瘤七という囁きごえが耳についた、囁きごえだったので却って耳についたのである、「……いやそう急ぐことはあるまい、逃げるきづかいはないのだから」「そうだ、今夜はゆっくり寐て明日のことにしよう」そんな言葉がきれぎれに聞えてきた、そしてかれらは宵のうちから寐てしまった。その翌朝のことだった、外記が朝餉のあとの茶を啜っていると、隣りの部屋からけしきばんだ話しごえが聞えてきた、「……そのほうが瘤七に相違ないな」「瘤七というのはひとの呼ぶ