Classici giapponesi con furigana
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やしゃがいけ
夜叉ヶ池
泉 鏡花
Leggi 夜叉ヶ池 (やしゃがいけ) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 27.689 caratteri · 56 schermate
晃 頭もどうかしていると思って、まあ、許して上ってくれ。
学円 埃ばかりじゃ、失敬するぞ、(と足を拭いたなりで座に入る)いや、その頭も頭じゃが、白髪はどうじゃ、白髪はよ?……
晃 これか、谷底に棲めばといって、大蛇に呑まれた次第ではない、こいつは仮髪だ。(脱いで棄てる。)
学円 ははあ……(とお百合を密と見て)勿論じゃな、その何も……
晃 こりゃ、百合と云う。
お百合、座に直った晃の膝に、そのまま俯伏して縋っている。
学円 お百合さんか。細君も……何、奥方も……
晃 泣く奴があるか、涙を拭いて、整然として、御挨拶しな。
と言ううちに、極り悪そうに、お百合は衝と納戸へかくれる。
晃 君に背中を敲かれて、僕の夢が覚めた処で、東京に帰るかって憂慮いなんです。
学円 (お百合の優しさに、涙もろく、ほろりとしながら)いや、私の顔を見たぐらいで、萩原――この夢は覚めんじゃろう。……何、いい夢なら、あえて覚めるには及ばんのじゃ……しかし萩原、夢の裡にも忘れまいが、東京の君の内では親御はじめ、
晃 むむ。
学円 君の事で、多少、それは、寿命は縮められたか分らんが、皆まず御無事じゃ。
晃 ああ、そうか。