Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
おおきなかに
大きなかに
小川 未明
Leggi 大きなかに (おおきなかに) di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 5912 caratteri · 12 schermate
それで、こんなかにをもらった町へいって、昨夜のことを聞いてこようとお父さんはいわれました。
太郎は、お父さんにつれられて、海辺の町へいってみることになりました。二人は家から出かけました。
空は、やはり曇っていましたが、暖かな風が吹いていました。広い野原にさしかかったとき、
「だいぶ、雪が消えてきた。」と、お父さんはいわれました。
黒い森の姿が、だんだん雪の上に、高くのびてきました。中には坊さんが、黒い法衣をきて立っているような、一本の木立も、遠方に見られました。
やっと、海辺の町へ着いて、魚問屋や、漁師の家へいって聞いてみましたけれど、だれも、昨夜、雪の上に火を焚いていたというものを知りませんでした。そして、どこにもそんな大きなかにを売っているところはなかったのです。
「不思議なことがあればあるものだ。」と、お父さんはいいながら、頭をかしげていられました。
二人は、海辺にきてみたのです。すると波は高くて、沖の方は雲切れのした空の色が青く、それに黒雲がうずを巻いていて、ものすごい暴れ模様の景色でした。
「また、降りた。早く、帰ろう。」と、お父さんはいわれました。