Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
Leggi 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 145.722 caratteri · 286 schermate
に変ずるところでない限り、杖を使わないで歩いて行くところを見れば、誰も、これが盲目の人だとはおもいますまい。
竜之助の、さして行かんとするところは小梨平に違いない。それより遠くへは冒険になるし、それより近いところには、たずねて行って見ようとするものもない。
小梨平には鐙小屋というのがありました。先日、竜之助はお雪の案内で、そこまで散歩を試みたことがあるのです。さればこそ、今日はこうして手放しで、山谷の間を、ひとり歩きができるということになっているのでしょう。
白昼に見るせいか、今日はたしかに人間の歩き方になっている。本体を宿へ置いて、遊魂そのものだけが街頭に人を斬って歩く時とは違い、少なくとも人間そのものが、足を大地に踏まえて歩いているように見える。
方二町ばかりの小沼の岸に立った時に、乗鞍ヶ岳が、森林の上にその真白な背を現わしました。雪をかぶった乗鞍ヶ岳の背は、名そのままの銀鞍です。銀鞍があって白馬はいずこへ行った。それはこれより北に奔逃して、越後ざかいに姿を隠している。
沼に沿うて銀鞍が再び森に沈んだところに、いわゆる鐙小屋があります。
竜之助はこの間お雪に導かれて、ここに来た時のことを思い出しました。