Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
Leggi 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 159.272 caratteri · 313 schermate
この二つの額面は、この間中、ジプシー・ダンスをやっていた一座が持って来たのを、記念の意味で太夫元にくれたものであります。
白雲が泰然自若として坐り込んで、睥睨している眼の前で、お角は自身そのカーテンを巻き上げると、
「うーむ」
といって白雲が長く唸りました。
唸りながら、白雲は両の拳を両股の上へ厳しく置いて、
「うーむ」
と首を傾けた。その絵は、白雲の眼光を以てしても、急には届きかねるものでありました。
「これは子安観音の絵だ」
画様を説明すれば、まずそういったようなものでしょう。さいぜんからお角が、再々キリシタン、キリシタンを口にしたればこそ、これがいわゆるキリシタンの油絵というものかと思われる。
けれども白雲の見るところは、それが観音であろうとも、キリシタンであろうとも、信仰の上から見比べて、かれこれと考えているのではなく、この男はこの時、初めて本物の油絵というものを見ました。
実は今までも、再々油絵というものを見ているのです。西洋の絵の面影も霞を透して珠を眺めるような心持で堪能して見ないということはありません。第一期天草の前後のことは知らず、中頃、司馬江漢あたりの筆に脱化された洋画の趣味も捨て難いものだと思いました。