Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
Leggi 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 104.838 caratteri · 204 schermate
「お前ドコにいた」
「五大堂で少し遊んで来ました。田山先生、これからまた、どこへかいらっしゃるの」
「うむ、お月見に行くのだ」
「まだお月様は出ていないじゃないか」
「うむ、これから船で沖へ乗り出すと、ちょうど月の出る時分になる」
「洒落てるね――あたいをつれてって頂戴」
「うむ――」
「いいでしょうね」
「わしはかまわないが、人から招ばれたのだから」
「御招待なの? だって、かまわないでしょう、あたいとムクが先生のおともだって言えば」
「そうさなあ――」
「いいでしょう。さあ、ムク、これから先生のおともをして、船で松島のお月見としゃれこむんだよ」
「まだ、独り決めをするのは早い、先方の同意を得た上でなければならん」
「先方だって、先生のおともだと言えば、いやとは言わないでしょう」
「あんまり騒々しくしてはいかん」
「お月見の御招待だから、お酒も出るでしょう、歌をうたっていけないということはありますまい、その席上で、あたいが歌をうたい、踊りをおどって興を添えてあげます」
「生意気なことを言うな」
「だって――わざわざ芸人を呼んで興を助ける人さえあるんだから、あたいが只で歌って踊ってあげれば、お呼び申した方も喜ぶだろう」