Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠

中里 介山

Leggi 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 104.838 caratteri · 204 schermate

Aozora Bunko

それはあるだろう、本当の鍛冶屋は探せば出てくるに相違ないが、それを生では使えない、一応陶冶教育を加えてから、傍についていて指導して使わなければならない。その手数がどうも容易のものではないが、それは致し方ない、と駒井が、そのことを思い及ぼすと、どうもあの不所存者のことが気になる。

「あのマドロスの奴がいれば、こういう時には全く役に立つ」

やっぱり未練のような思いが残るらしい。

その時に、船室の一方から唄が流れ出して来ました。

ネン、ネン、ネン

ネン、ネン、ネンヨ

ネンネのお守はどこへいた

南条おさだへ魚買いに

チーカロンドン

パツカロンドン

ツアン

「茂だな、茂太郎歌い出したな、珍妙な子守唄を」

と甚三郎が思い出していると、キャッキャッと言ってよろこぶ男の子の声が続いてしました。これは申すまでもなく登。

そうするとまた、茂太郎の声で、

ちょうち、ちょうち、ばア

ちょうち、ちょうち、ばア

うつむてんてん、ばア

かいぐり、かいぐり、ばア

ととのめ、ととのめ、ばア

その度毎にキャッキャッとよろこび笑う登、登を笑わせていよいよはしゃぐ茂太郎。こんどはどうしたのか、登がワーッと泣き出す。