Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠10

中里 介山

Leggi 大菩薩峠10 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 285.635 caratteri · 558 schermate

Aozora Bunko

だが、いっこう両人ともに、事の仔細がわからない。

こいつ、あの芝居の場の狼狽を根に持つ奴が、ならず者を廻したのだろう……と一時はそうも思いましたが、それとは、少しどうも呼吸が違うようだ。

そこで、仏頂寺ほどの豪傑も、まず手が出ないで、何が何だと、煙にまかれたような有様でいると、

「おトボけなすっちゃいけねえ、人の大切の玉を、さんざんおもちゃにしておいてからに……」

と並べた膝ッ小僧を、一斉に前へ進めるものですから、仏頂寺弥助が、

「誰が、玉をおもちゃにしたというのだ。いったい、貴様たち、断わりもなく他人の室へ闖入して、その物のいいザマは何だ」

と言いながら、箸をおいて火箸を取ると、鍋の下にカンカンおこっている堅炭の火を一つハサんで、いきなり、それを一番前へ乗り出していた膝ッ小僧へ、ジリリと押ッつけたものだから、

「あつ、つ、つつ……!」

その奴さんが、ハネ上って熱がりました。で、その騒ぎの納まらないうちに、仏頂寺は、

「こいつも、少し出過ぎてる!」

といって、もう一人並んでいた奴さんの、今度は膝ッ小僧ではなく、額のお凸へその火を押ッつけたものだから、同じく、

「あ、つ、つ、つ、つ……」