Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠10
中里 介山
Leggi 大菩薩峠10 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 285.635 caratteri · 558 schermate
といって、飛び上りました。
「この野郎、もう我慢ができねえ」
余の奴さん連が、仏頂寺をなぐりにかかるのを、仏頂寺は左の手で膝元へ取って押え、その腕をしっかり膝の下へ敷き、片手では例の堅炭の火を取って、その奴さんの小びんの上へおくと、毛と、皮とが、ジリジリと焦げてくる。
「あ、つ、つ、つ、つ……!」
これは動きが取れないから、焼穴が出来るでしょう。
そこで、宿の亭主が飛んで出るの幕となりました。
何はトモあれ、取押えられている者のためにおわびをして、執りなしをして、助けておいてからのこと。
亭主が口を尽してわびるので、仏頂寺は、焼穴をつくるだけは見合せて、火箸を灰の中に突込み、
「亭主、よく聞きなさい、われわれ二人は昨晩、城下のあるところへよばれて御馳走になり、今朝戻って、この座敷で二人水入らずに酒を飲んでいるところへ、こいつらが、いきなり闖入して来て、われわれの前へ、その薄ぎたない膝ッ小僧を並べるのだ……いったい、こいつらは何者で、何しに来たのだか一向わからん。また、こいつらの言うことが、ガヤガヤ騒々しいばかりで、何を言っているのか一向わからん……ただ、無暗にこの薄汚ない膝ッ小僧を、せっかくわれわれがうまく酒を飲んでいる眼の前へ突き出すから、いささか折檻してやったのだ。