Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠11
中里 介山
Leggi 大菩薩峠11 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 368.567 caratteri · 720 schermate
「ははあ」
「もしや、この宿へ、婦人を連れた二人のさむらい体の男が、参ったような様子はございませんか」
「左様、この数日の間には、左様な来客はございません」
「途中、これは見込違いと存じました、これは到底婦人を連れて来る道ではないと、つくづくそれをさとりましたが、引返すのも心残りで、これまで入り込んでしまいました」
「それはそれは。婦人でも、足の達者なものは不可能ということはありませんが、それは季節に限ったものです」
「あなた方は、この土地のお方でございますか、それとも、逗留のお客なのでございますか」
と兵馬の方から、良斎と賢次とに、問い返してみますと、
「いや、われわれは土地の者ではござらぬ、これでも外来の客でござるが、その外来の客が、主人面をしているようなていたらく。十一月になれば、宿のまことの主人をはじめ雇人に至るまで、家の戸を釘づけにして里へ下るところを、われわれが引受けて、留守居がてらの冬籠りでござります」
と答えたから、兵馬はなるほどと思い、なおこの冬籠り連も、必ずしもただものではないらしいと思いました。
「何はともあれ、もう、夜もふけたげに思われます、さだめてお疲れでございましょう、室はこの通りたくさん明いてござるゆえ、しかるべきところをえり取りにしてお休み下さい。