Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠11

中里 介山

Leggi 大菩薩峠11 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 368.567 caratteri · 720 schermate

Aozora Bunko

その低能に近い女の子を、多数の子供で一室に連れこんで行く。主膳が遠くから見ていると、その女の子が別段こわがりもせず、いっそ、嬉しそうに連れられて行くのを見ました。

後世おそるべしとは言いながら、ただみまねききまねだ、吉原が何で、おいらんが何者だか知っていてするいたずらではない――と、タカをくくって為すがままにさせて置いたけれど、それを見過ごせなかったのはお絹でありました。

ふと、通りかかったお絹は、子供たちがする「おいらん遊び」というのを、のぞいて見て、立ちすくみの形です。

「お前、廻しを取るんだぞ」

「おいらんが廻しを取る間は、みんな離れ離れにならなくっちゃいけねえ」

お絹はそれを聞いて、ほとほと見る元気もありませんでした。

低能に近い女の子を連れ込んで、廻しをとる遊びをさせている。これが子供のすることか。

お絹は、なんぼなんでも、こんな遊びを放任して置くのはよくないと思いました。主膳に言いつけて、キッパリ断わらせなければならないと意気込みました。そこで、主膳のもとへかけつけて、

「あなた――」

と口を切って――このごろは、若様なんぞは全く口の端に上らないで、あなたが常用になっています。