Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠11

中里 介山

Leggi 大菩薩峠11 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 368.567 caratteri · 720 schermate

Aozora Bunko

「当りがついたというのは、つまりその有無の境がハッキリしたというだけの意味だろうなあ。つまり、お前の目をつけた代物が、現在でも存在しているか、いないか、存在しているとすれば、どこにあるか、その当りがついたというわけだろう。まさか、いくらお前でも、まだその現物を手に入れたというわけじゃなかろう、どんなものだ」

「お察しの通りでございます」

「うむ、実は拙者もお前からの頼みで、あちらこちらを聞き合わせてみたがな、秘密中の秘密といったようなわけで、要領を得たような得ないような、近頃の難物だが、そのうちの幾つかは、あの才物の勝安房めがたしかに押えているという話も聞いた。また小栗上野が、ひとりで、そっと持ち出して赤城山の麓にうずめて置くなんて、まことしやかに言う奴もある……」

「いや、どうも、いろいろの取沙汰はございますがね、なぜか存じませんが、残っているには残っているに相違ございませんな。残っていさえすれば、ちょっと一枚だけ暫時拝借してみたいなんて、だいそれた御本丸まで忍び込むなんぞと、ずいぶん、七兵衛も高上りを致したもんでございますが、成上り者の地金は争われません、それは自分ながらはや全くお気の毒みたような、甘い了見でございました」