Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠11

中里 介山

Leggi 大菩薩峠11 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 368.567 caratteri · 720 schermate

Aozora Bunko

、威厳を以て人民に臨まなけりゃ駄目ですよ」

「依らしむべし、知らしむべからずですか」

「そうですとも。そりゃ一般の程度が進むか、人間がズッとわかっていれば、どこまで尊敬信用してもかまわないが、まだ大多数の人民なんていうやつが、さほどたいしたものじゃありませんからな、やっぱり政府は、力でグングン押していかなけりゃ駄目ですよ。御覧なさい、なんのかんのというけれども、水野越前や、井伊掃部頭が押えていた時分は、徳川幕府も力がありましたけれど、昨今のように、アメリカも尊敬しなけりゃならん、ロシアも一目置いた方がいい、諸国の浪人者に対しても、そう強圧ばかり加えてもいかん、大藩の御機嫌を損ずることはなおさら……こう政府が八方四方尊敬ばかりしていた日には、国が立ち行きませんよ。服従なき自由とか、自由なき服従とか、服従と、自由を訓練なき国民に使い分けをさせようなんぞとは、氷水を煎じて飲ませようというようなものです。国民の服従だけでいいじゃありませんか、政府は治むべし、人民は服従すべし、それだけでたくさんですよ――もう少し一般が自覚というのをもって、他から治められずとも、自ら治むることを知ってきた時節は格別、今のところは薄っぺらな人気の煽動でどうでもなるんだから、尊敬だの自由だの言わん方がいい、権力の濫用より、民力の濫用の方が