Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠11

中里 介山

Leggi 大菩薩峠11 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 368.567 caratteri · 720 schermate

Aozora Bunko

ああ、いやいや、あの賑やかな神主さんを思うと、その裏には、あの死神にとりつかれた浅吉さんのことを思う。締め殺しても死にそうもなかったイヤなおばさんのことを思う。その二人のいずれもが、なんとも原因不明な死様をしてしまった。死んだとは思われない。ことに、あのイヤなおばさん、はちきれるほど脂たっぷりなおばさんが、もろくも魂に引かれ死んでしまった。あの神主さんこそは、その二人の陰気とけがれとを、極力払いのけようと、忠告もしたり、手きびしいお祓いもしたりしたのを、お雪はよく知っている。

けがれは「気枯」である。陽気が枯れるところに罪悪が宿る、罪悪の宿るところに死が見舞う――とは、常々聞かされたあの神主さんのお説教の論法である。

今のわたしは、その通りに、陽気が日に日に枯れて、陰気が時々刻々に加わってゆくのではないか――明るいところを厭うようになる時は、暗いのを好みはじめる時である。たまらない。お雪は目がくらくらとしました。

十

宇津木兵馬は、ひとり温泉の中に仰向けになって悠々と浸って、恍然と物を考えているところへ、不意に後光がころげ込んで来ました。