Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

だいぼさつとうげ

大菩薩峠11

中里 介山

Leggi 大菩薩峠11 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 368.567 caratteri · 720 schermate

Aozora Bunko

追いつかれたものを見れば、なんの人騒がせな、暗闇から牛の本文通り、これはチュガ公でありました。

チュガ公の後を慕って来るのを、或いは疾走によって、或いは威嚇によって追い返そうとしたが、ついにその効なきことを知ると、やがて妥協が成り立ちました。

その辻堂を出立する時、チュガ公の背には一枚の古ゴザが敷かれて、その上に跨がる蓑笠の茂太郎――こうなるとチュガ公は、茂太郎のために、伝送の役をつとめんとして来たようなものです。

雨の夜道も、苦にはなりません。

夜が明けると、その雨さえも霽れてしまいました。山道は全く尽きて野路になっている。後ろからのぼる朝日を背に受けて、秋の野路を西南の方に向いて行くチュガ公の足は、遅いもののたとえになる牛の足のようではなく、茂太郎を乗せたことによって、こおどりして進むものですから、道のはかどること。

茂太郎もいい心持になると、また例の出鱈目が出ないではやみません。

チュガよ

チュガよ

チュガ公よ

そらそら

そちらを行っては

あぜ道へ落っこちる

こちらをあゆびなよ

あれあちらの

赤い花の咲いている

お寺の前を通りなよ

チュガよ

チュガよ

チュガ公よ

チュガ公は、その赤い花の咲いているお寺の前を歩むと、