Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠16
中里 介山
Leggi 大菩薩峠16 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 268.946 caratteri · 520 schermate
いずれを見ても山家育ち。よんどころなく、古川が、
「下駄っかけの兄い、お前は江戸ッ子じゃなかったけエ」
下駄っかけの時次郎が、正直そうにかぶりを振って、
「おらあ、江戸ッ子じゃねえ、浜ッ子だ」
「浜ッ子、そいつは知らなかった、お前は江州生れだったかいのう」
と古川の英公がいう。
「なあーに」
と、下駄っかけが生返事。このところ受け渡しが要領を得ないのは、浜ッ子といったのを、古川がさし当り江州長浜ッコと受取ったものらしい。
「ちゃあ」
安直が歯痒がって、焦れると、せいぜい凄味をつけた一座がテレきってしまいました。
「あの憎い憎い十八文の奴め、江戸ッ子を鼻にかけて、どもあかん。江戸ッ子やかて、わて、ちょっとも怖れやせんけどな、わて、阪者やによって、啖呵がよう切れんさかい、毒をもって毒を制するという兵法おますさかい、江戸者を懲らすには江戸者を以てするが賢い仕方やおまへんか、あの十八文に楯つく江戸者、一人探してんか、給料なんぼでも払いまんがな」
安直兄いは、こう言ってまた更に一座を見廻したものです。一座の者には、よく安直の心持がわかる。
一旦は中京の地に於て食いとめようとして見事に失敗し、関ヶ原ではかえって相手の大御所気分を煽ってしまい、近江路は、草津の追分で迎え撃って手詰めの合戦、と手ぐすね引いていると、早くも敵に胆吹山へいなさ