Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠16
中里 介山
Leggi 大菩薩峠16 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 268.946 caratteri · 520 schermate
世界は広い、品物を背負い込む心配の更にないことを、こっちは見届けている――」
神尾はそれを聞いているうちに、ははあ、妙な風向きになったわい、藩のために金を融通する以上は、今時、鉄砲を買い込むとか、軍艦製造費に廻そうとか、そんなような話だと思いの外――早くいえば商売の資本にして大いに儲けようというのだ、一方ばかりが商人と思っていたら、こっちの方が商売気にかけて一枚も二枚も上らしい。
今時の国ざむらい、全く以て油断がならぬ、と神尾が意外に打たれながら、なお心にもなく耳を傾けさせられました。
七十四
大商人がそれを受答えて言いました、
「お目の高いことには、いつもながら敬服の至りでございますが、日本全国はおろか、異国までも相手に物産をお売捌きになるとおっしゃる、そのおもくろみは至極結構でございますが、さて、それを買わされる方になってみますると、何をこしらえて、どこへ売り出すのがよろしいか、むやみに物産をこしらえて他国へ送り込みましたところで、買う人が無ければなんにもなりませぬ。よしんば一時、珍しがって買い込む者が出ましても、あとが続かなければ資本も倒れ、仕事をする者の腕も腐ってしまいまする。