Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠16
中里 介山
Leggi 大菩薩峠16 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 268.946 caratteri · 520 schermate
だが、おれは天下の直参であるのに、いつもピーピーで、三両五両の小遣にも困らされがちなのに、七万両だの、二十五万ドルだの、百万両だのと、金銀を土瓦のように舌頭であしらっている。癪にさわる奴等だ。もうそんな話は聞いてやらねえぞ!
神尾がこうむつかり出して、ひとりじりじりしている時、自分の席の左の方から、軽く風が起って、さっと自分の身体に触れるものがありましたので、思わずそちらを振向くと、神尾が、全く別な感じで、呆れ返り、且つ、驚き入らざるを得ないものがありました。
七十五
神尾が驚き呆れたのは、自分の左の方だけが最初から椅子が一つ空いていた。他のすべては満員になったけれども、ここだけ特に自分のためにあけて置いてあったかと思われるように残されていたそのところへ、今になって不意に人が現われて、無雑作に席に就こうとしたから、それで驚き呆れたのではなく、その人の全く思いもかけない風采の人であったから度胆をぬかれたのです。神尾ほどの人だから、たいていの人間が現われたからといって面負けをするはずはないのですが、この時ばかりは呆気にとられました。