Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠19
中里 介山
Leggi 大菩薩峠19 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 319.771 caratteri · 617 schermate
行手に殺陣があろうと、剣山があろうと、そんなことで踏みとどまるこの三人でないことは、わかる人にはわかっているが、軽格にはわかっていなかったらしい。むしろ、そういうところへ好んで行きたがる人格であることを知らなかったのは、六尺棒の不運であったと見えるが、それにしても一拳の打擲だけで、声も姿も消滅してしまったのはどうしたものか。
かくて、三人が踏み破って行くと、背後から一隊の人がバラバラと走って来る物音、振返ってそれを見ると、月光かがやく抜身の槍をかざして、身を結束した壮士が四十余名――こなたを指して乗込んで来るのです。
「それ、来たぞ」
何が来たのだかわからないが、三人はそれを避けて通すと、すれすれに通行したが、鞘当てを演ずることもなく、しばらくすると、これも前の軽格と同様、音も姿も夜霧の中に消えてしまいます。
またしばらくすると、右手の小高いところに山門があって、そこばかりは特に明るい。見れば大きな高張提灯が門の両側に出ている。しかもそのいずれもの提灯が、菊桐の御紋章である。そうしてその光で見ると、門の下にかかっている一方の表札は、
「高台寺月心院」