Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠2

中里 介山

Leggi 大菩薩峠2 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 195.601 caratteri · 387 schermate

Aozora Bunko

「エエ、そうでございます、それが大湊の浜辺へ海から泳ぎ着いたところを、隠れていた役人が大勢して、やっとのこと、生捕ったそうでございます」

「それで、泥棒の罪は白状したのかね」

「ところが、剛情な奴で、お玉の行方も申し上げなければ、お玉に手引をさせて自分が盗んでいながら、自分の盗んだことはにも白状をしないので、お奉行所でもてこずっているそうでございます」

「では、その米友という小男は、どうしても自分が盗まないと言うんだね」

「左様でございますとも、自分も盗みなんぞをした覚えはないし、お玉だって決して盗みをするような女ではないと、あべこべに啖呵を切ってお役人たちをまくし立てているそうでございます」

「そうしてみると、ほんとにあの二人が盗ったわけじゃないんだろう」

「なに、それはもう証拠が上っているんでございますから仕方がありません、お玉の家にお侍衆の印籠もあれば、それにあんなところにあるべきはずでない二十両というお金もあったんでございますから。ことによると二人がグルでやったのかも知れません、そうでなければ米友がお玉を隠し廻るはずがないのでございますからな」

「どうもその印籠やお金が女の子の家に転がっていたというのは怪しいけれど、わたしはどうも、あの二人の仕事ではなかろうと思っている」