Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
だいぼさつとうげ
大菩薩峠2
中里 介山
Leggi 大菩薩峠2 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 195.601 caratteri · 387 schermate
厄介になっている漁師夫婦、べつだん悪者ではないが、亭主は酒が好きで、よく夫婦喧嘩をする。身体が癒ってみると、いつまでもこんなところに厄介になっていることは心苦しい上に、漁師夫婦は、若山丸の船頭からお君のためといって相当の手当を貰っているくせに、それは遣い果して今度は、お君の持っているいくらかの用意に眼をつけ出し、それにまた酒の上で、この亭主が年甲斐もなくお君の仇な姿を見て、へんなことを言い出し、それを山の神が疑ぐり出して、喧嘩が始まる、子供が泣き出す、近所隣りが仲裁に来るという騒ぎですから、お君はとうとう五日目に、居堪らなくなってここを逃げ出しました。
お君の心では、お松に言われた通り駿河の国清水の港まで尋ねて行く覚悟でありました。
家の者が寝静まった頃を見計らって、宵のうちから用意しておいた手荷物を取纏め、草履穿きでこの漁師の家の裏口から首尾よく忍び出てしまいました。
家を駈け出すと浜辺の広い原、宵の明星が高く天神山というのから東へ外れて光っている。まばらに見える漁師の家の屋根、どこでもまだ竈の烟を上げているところもありません。暁とは言いながら、星をたよる闇夜と同じことで、お君はそこを一生懸命で、順路はここから北へ国安川というのに沿うて行き、掛川の宿へ出て、東海道本道に合するということを聞いていまし